月曜日に乾杯!(監督 オタール・イオセリアーニ)

hidariwakibara2004-05-09

フランスの片田舎に住み、日々の暮らしの繰り返しに疲れた主人公が、仕事も家族もほったらかしてベネチアへリフレッシュ旅行へ行ってしまうお話です。ベネチアでは直ぐに友人が出来て楽しい日々を過ごすのですが、滞在が長くなるに連れて、ベネチアの人々にも退屈な日常生活の繰り返しがあるのだと言う事に気付き、また日常生活を繰り返しているからこそ分かる、観光客には分からない素敵な事があるという事に気付いて、主人公はまた片田舎の生活へ戻っていくのでした。
主人公が事件に巻き込まれて物語がぐんぐん加速していくようなタイプの映画ではなく、主人公やその周りの人の生活をそのまま切り取ったような感じの淡々とした映画。なかなか映画の方向性やらテーマやら見えて来ないのですが、見終わってみるとやけに分かりやすいプロットだと気付きます。
パッケージ裏にはコメディと書いてあるし、確かにのほほんと笑えるのですが、結構微妙。所々ユーモアでやっているのか、それとも本気でフランスの田舎はこうなのか、判断に迷うところがあって、そんな所も面白かったですな。帰ってきた主人公を迎える家族もいい味出ていてぐっときました。
気持ちにゆとりがあるときにのんびり楽しむと良さそうです。