キューティーハニー(庵野秀明)

早速観て来ました。レビュー。
まず客の入り具合は7割ぐらい、初日にしては少々勢いが無いような。客層はオタ風が6-7割、残りは普通のカップルと子供連れが半々といった感じ。この客層(オタ多し、女性少なし)からするとトータルの動員数もそんなに伸びないんじゃないかと、そんな余計な心配をしたくなりました。「スタイルの良いサトエリが色んな可愛い格好をしている所が見たい」って思わせて女の子を動員しなくちゃいけない気がするのですが。「女の子を綺麗に撮りたい」というより「爆発を綺麗に撮りたい」っていう庵野監督の本性が、CMとかに何となく漏れ出ちゃってるんすかね。

ストーリーは凄く王道で、特別なオタクマインドとかSFマインドが無くても楽しめる物になってます。監督は万人向けを目指したんだな、と思わせます。でも万人向けだけに、水戸黄門みたいな、目新しさの無い、いっちゃえばどうでもいい話ともいえますな。

作品全体の印象は万人向けといより子供向けかな。特撮オタクの監督が、万人向けを心掛けて作ったら、いわゆる子供向けの特撮映画になった感じ。キャシャーンみたいに小難しいテーマを捏ね繰り回したりすることも無く、残酷描写があるわけでもなく、あっけらかんと明るいです。あとチョコッとだけゲストっぽく顔を出してるタレントさんが沢山出てきてズルく面白いですな。散々謳ったハニメーションは、やっぱもうちょっとフレームレートを上げて欲しいっす。

次にキャラについて。どうにもハニーのキャラクタが掴み辛いと思いました。結構致命的。これやっぱり佐藤江梨子のせいですかね。。。頭で考えるとわかるんだけれど、見てる最中はなんかシックリ来ませんでした。
一方、秋夏子(市川実日子)はかなりイイ！ちゅーか萌えました！綾波のテイストが確実にここに流れてます。市川実日子、ずーっとブスぅっとしてるのに、なんなんすかね、この可愛さは。市川実日子は、オタクに人気なさそうだけど、そもそも男性に受けなさそうだけど(そんなことない？)、可愛いって言っちゃっていいすよね？

まとめ。十分楽しいけれど、庵野に期待されてるインパクトは無い、かなぁ。そして結局凄く特撮なので、オタク体力が皆無の大人には辛いかも。で最終的には市川実日子につきました。