CLANNAD

とうとうクリア!コンプリート!
なんか色々言いたいことはあるけれど、頭の中でまとまってないです。
泣けるところは確かにあるし、台詞で場を作り上げて瞬間風速を急上昇させる手管は流石だと思うのですが。やっぱりその他のお話が長すぎ。製作者のインタビューを見ていると、今回はゲーム性アップを重視した、とか言ってますが、その方向は勘違いだと思う。ノベルだよ。
それにオタを萌えさせる以外の、友情とか闘病とか肉親の死とかそういう要素が多すぎ。ONEの時に見せた見事な発明、プレイヤーが感情移入している主人公が消滅した後の世界で、悲嘆に暮れているヒロインを描くことによって、「ああボクチンはこんなにも愛されているんだ」って実感をプレイヤーに与えるという、気持ち悪いほど巧妙な大発明は素直に賞賛に値すると思うのです。でもオタ萌えの範囲を逸脱したいわゆる泣き要素が前面に出てくると、その手段の下世話さが急に立ち上がってきて、「ああCLANNADやって感動しちゃってるボクチンは、DeepLove読んで泣いてるコギャルと同レベルだ」ってそんな気持ちになっちゃいました。
大体、カッコよくて背が高い不良が主人公じゃ、キモメン引篭もりのオタが感情移入できるわけ無いじゃん!
製作者サイドが、ゲームのヒットとかそういう環境下でリアル女の子にモテちゃったのかしら、とか邪推しちゃいます。童貞力が低下してる!
リアルタイムでギャルゲーの文脈を把握したいという、勤勉なオタ以外はやらなくて良いゲームって感じでした。