探偵儀式 2巻(原作:清涼院流水, 大塚英志 作画:箸井地図)

大塚英志の原作、作画のチョイスは相変わらず上手いもんですな。面白さもいつもと同じくらいで、いつも通り突き抜け感はないのです。
流水のトリビュート作品はやっぱり舞城王太郎の「九十九十九」が最強です。お薦めです。探偵・九十九は超美形で、その顔を見た人はみんな失神してしまうんです。物語はその美形探偵・九十九の誕生シーンから始まります。
九十九を取り上げた助産婦がその美形にやられて早速失神しちゃうんです。取り落とされて臍の緒で宙吊りになった九十九を発見した看護婦は、そのあまりの愛らしさに勢い九十九を誘拐してしまうのですが、うっかり顔を凝視してしまいまた失神。その後も誘拐と失神の喜劇が繰り返され、ほとほと疲れた九十九は己の眼球をおもむろに取り出す事で誘拐の連鎖を断ち切るのでした!
というかんじで、全編を通して繰り広げられる脳が蕩けるようなジェットコースター探偵神話にメロメロになる事請け合いです!ぜひどうぞ!