ディエンビエンフー(西島大介)

hidariwakibara2005-09-07

「世界一かわいい、ベトナム戦争」という帯のうたい文句がとてもキャッチーな、西島大介の最新刊。
ハチャメチャな虐殺が、3頭身のかわいいキャラクターを使って静かに描かれてます。ぬくぬく甘ったれて育ったボクチン世代のオタクの最前線で、西嶋大介が素敵な意見を全部考えてくれてる!って感じですな。ボクチンには凄く誠実な表現にみえるのだけど、それは甘い考えなのかも。Web上の感想を拾い読みすると、頭にきた、何も言うことはない、と怒っているひとが結構いますな。
戦争を表現するスタンスは「夕凪の街 桜の国」と対照的で、その差異を考えると、怒ってる人の気持ちもちょっぴり想像できるかも。