フラワー・オブ・ライフ 全4巻(よしながふみ)

hidariwakibara2007-06-02

よしながふみって最近方々で絶賛されまくってて、特にフラワー・オブ・ライフのベタ褒めされっぷりが凄くて、気になって読んでみたんじゃよ。
仲良し高校生グループの1年間を描く群像劇っぽいお話。主人公3人組のキャラが立っていることは基本として、周りを固める脇役まで主役級の脳味噌と背骨が与えられている感じ。そんな多数のキャラの話が巧みに束ねられて、衝撃と感動のラストへ見事に着地。そんな感じでしたな。
しかしボクチン、なーんかこれ読んでて気が重くなっちゃいました。
他人はままならん。理解できないのも誤解が生まれるのも当たり前。思いやりのつもりだったのに相手にとっては負担になってる独りよがりだったり。そんなことに気づけなかったり気づいたりしながら、日々素敵に成長していくしかない、そんなのが一つのテーマかな、と読んでて思ったのですが、それが気が重い。
このマンガに出てくるやつらはもう十分素敵なのに、まだまだ成長をやめてはいけないって言ってる。ボクチンは正直ギブだわ、って感じ。
そんな気持ちが立ち上がるのも、この漫画の描写が卓越してるからなんだわ!みんなよむしか!