聖少女(倉橋由美子)

記憶喪失の少女：未紀が記憶を失う前に記したノートには「パパ」との情愛の日々が記されていて、ノートを託された主人公Kはノートの記述を頼りに未紀とK自身の過去をユラユラと辿る…、といった内容のミステリタッチの近親相姦幻想小説。
禁じられた近親相姦を利用して俗世を飛び越えようとする頭でっかちな少女の話で、それはすごく面白かったのですが、しかしこの未紀って女、22歳なんだ！それって少女か？！なんか没頭するのに邪魔になったよ22歳。作品が書かれた昭和56年に比べて少女の低年齢化がすすんでるんだなきっと。