「萌え」は新しくない!

今回のBSアニメ夜話を見ながら、「萌え」って結局何なのか?について、お嫁ちゃんに語ったりして、ボクチンひとりしゃべり場か?というわけでhidariwakibaraの良く分かる萌え講座です。
「萌え」についてのボクチンの意見は至ってシンプルです。
「萌え」とは、「オタクが2次元キャラクタに対して抱く愛情や劣情を現わす言葉」だと考えています。「さくらちゃん萌え〜」とは、「さくらちゃんが可愛い・好き・愛してる」という意味と捉えて頂いても、基本的には間違っていないです。でも正確ではないのです。
「オタクが2次元キャラクタに対して抱く愛情や劣情」は「オタクがリアルな異性に対して抱く愛情や劣情」とは勿論、別物なのです。オタクが幾らさくらちゃんが好きでも、オタクはその対象が2次元キャラクターである事を自覚しているし、後ろめたくも思っています。非オタが思っているほど、オタも本気ではないのです(ここら変は微妙ですが)。
でも、さくらちゃんが好きじゃないのか?と聞かれたら、やはり好きなのです。でもその「好き」は2次元キャラに対しての「好き」であり、いわゆる「好き」「愛している」などという言葉は少々重過ぎるし、ピンと来ないのです。「好き」「愛してる」等という言葉は、モテ野郎達の使う言葉であって、僕達オタクの言語ではない、という捩れたプライドのような感情すらあるのです。非常に微妙なのです。
そこでオタクは、「好き」なんだけど「好き」とは言えない微妙なオタク心に、「萌え」という名前を付ける事にした、という事なのです。
「萌え」は概念としては昔からオタクの中にあった、けれどその概念には名前が無かった、この度ようやくその概念は「萌え」という名前を獲得した、とこういうわけですな。ていうかオブジェクト指向
一度概念が名前を獲得したならば、あとは「萌え」クラスを使ってインスタンスを簡単乱造なのです!
猫耳萌え!
妹萌え
スク水萌え!

そんなこんなで、今まで表現に難儀していたオタクの愛情表現は、「萌え」という名前を使うことにより非常にポータブルに表現できるようになり、ネット上のコミュニケーションを中心に、急激に普及していったのです。昨今では「落雷の瞬間萌え〜」とか「カツラずれ萌え〜」など、感動全般を現わす概念にまで拡張されてきているワケです。
そして「萌え」があくまで「オタクの愛情・劣情をあらわす概念」である以上、オタクのトレンドの文脈により、何が「萌え」なのかは時代時代で変化していくわけです。
どうですか?よくわかりましたか?