恋の門

面白かった!面白かったですよ!
石を使ってマンガを書く自称「漫画芸術家」の蒼木門(松田龍平)と、コスプレマニアで同人マンガ家の証恋乃(酒井若菜)、奇天烈な二人の奇天烈な恋愛模様を描いた映画です。
序盤からオタの愉快?なところを上手くピックアップして軽快なテンポで大陳列です!オタの生態を時にリアルに時にコミカルに描き出し、異様な迫力をにじませつつ、きちんとギャグになっていて小笑いが絶えません。
門と恋乃の恋愛模様やちょっとしたやり取りも実に絶妙、台詞の妙です。本音と建前が軽快に入り乱れて、いよいよ二人の心が触れ合いそうになり緊迫感が最高潮に達したところで、ゲロ吐いて敵前逃亡です!ゲロラブコメ!『本当に愛してる』の中には生きていく上で必要な最低限の打算も含まれていてこそロマンチック!
クライマックス、石を体中に括りつけた門がプロパンガスに突っ込んで大爆発して、爆風で花びら吹き荒れるその向こうに、クイーンエメラルダスの衣装をまとった恋乃を見つけたシーンで、何だか分からないけど感動して泣きそうになりました。無茶苦茶なんだもん。切ない。
お薦めです!細かいところまでキチンと楽しむにはそこそこのオタ知識が必要かも知れませんが、それを差っぴいてもきっと面白です。ヒットすると良いな。次回作も見たいぞ。