θは遊んでくれたよ(森博嗣)

hidariwakibara2005-05-17

一段組み300ページなのでサクッと読めるボリュームです。その分メインの物理的トリックもサクっとしてますな。そして前作同様、動機などの抽象的な問題については解説されず、「θは遊んでくれたよ」がどんな意味なのか分からずじまい。
まぁθにはあの大物が絡んでいるらしい事が今回仄めかされたので、シリーズ通して読むとなにか解が与えられるのかも。ていうかそうなってくれないと正直うまみがない。
単品としてはイマイチだけれど、萌絵や犀川が出てくるので、「彼らの会話が読めるならそれだけで楽しい!」というキャラに愛着がある人ならアリです。あと既存シリーズとのリンクが大量に発生しているので、そのリンクを追っかけられる人ならニヤニヤしながら楽しめるのかも。
ボクチンはもうリンクは把握できないです。全部の出来事を時系列に並べて解説して欲しい。周りにいないかな、森マニア。