NANA 13巻

出てる巻まではすべて読み終わった！
クローズドなメンバー内で複雑にとっかえひっかえの恋愛関係が成り立ってて、結構な勢いで穴兄弟です。でも棒姉妹(そんな言葉ある？)は意外にいません。正確に言うと棒姉妹関係をつくった男性は、ハチを中心とした恋愛物語のメインストリームから退場するんですな。そういうところに、あー女性向けのマンガなんだなぁ、という事を感じさせられました。あー。
あと平凡な一般読者の心を投影する依代(よりしろ)としてハチが設定されてるのかと思って読んでたのに、そのハチがどんどん異常な女になっていく(異常な奴であることが明らかになっていく)のですな。
スペシャルな麗人たちの中心でチヤホヤされる人物足るには、これ位の異常性が必要なんです！凡人でもちょっと勇気を出せば私だって！とか、心の持ちようを変えれば私だって！とか、そういう訳にはいかないんです、って言われてる気がして凄く面白かったです。そのほうが納得いく。
いじわるっぽく書いてるけれど、マンガとしての絶対的な面白さはキチンとキープ。面白かったです。