かしましの魅力について、いまさら

ボクチンがかしましの何に萌え狂っていたかといえば、それはやす菜ちゃんに、ですよ。
やす菜ちゃんは、男性が見えない、という変わった障害を抱えた少女なのです。でも主人公のはずむ君の事だけは、何故かぼんやりだが見ることが出来る。そのため、はずむ君がずっと気になっていたけれど、「はずむ君の事もいつか見えなくなってしまうのではないか」という恐怖心で、一歩を踏み出せずにいたのです。
そんなある日、はずむ君はひょんな事から女の子になってしまって、やす菜ちゃんは、はずむ君の事をはっきり認識することが出来るようになるのです。「見えなくなるのではないか」という恐怖から解き放たれたわけですな。
でな、Web上で感想とかを拾い読みしていると、やす菜はたまたまはずむ君しか見えなかったからはずむ君に恋しただけだ、障害を克服して色々な男の人と出会えてからが彼女の本当の恋愛の始まりだ、みたいな意見がチラホラ書かれていて、ほんとにもう君達は馬鹿じゃないかと。お前らはロマンチックの何たるかを全然わかってない、と。そう言いたい訳。
普通の人の場合も、好きな人は特別ステキに見えて目で追ってしまうし、興味の無い人の事ははっきり言ってどうでも良い、そういうものじゃないですか。やす菜の抱えている障害とは、そのセンサーが極めて敏感になっている、という物なんだ、とボクチンは断言するね。つまり興味の無い人の事は見えない。特別な相手だからこそはずむ君が見えるのだ。
だから、この恋は本当に特別なのだ。はずむ君に受け入れて貰えなければ、本当に絶望だし、はずむ君と思いを通わせる事が出来たら、脳が痺れる程の歓喜なのだ。
だからボクチンは、やす菜ちゃんの一喜一憂に本当に心を揺り動かされて、ロールミーだったってわけ。
ふぅ、長々と熱く語ってきたわけですが、ボクチンのキモさはバッチリあなたに伝わった、という手応えを感じております。感無量です。