超劇画 聖徳太子(作:滝沢解、画:ふくしま政美)

hidariwakibara2004-10-21

休んでお家に居るんだし、下らないマンガばっかり読んでないで、少しは歴史の勉強なんかもしなくちゃな、という事で手に取ったマンガがこれ、「超劇画 聖徳太子」。
表紙には、マッチョな太子が銀河をバックに仁王立ちしているイラストがあしらってあります。帯に輝く煽り文は以下の通り

燃える怨念ひっさげて きょうも太子がやってくる(…中略…)
狂気の世界へと旅立った幻の暴風連載、遂に初単行本化!!!!!!!!

壮大な歴史浪漫のカホリがビンビン来てます。楽しみです!
早速本編を読んでみると、聖徳太子が妻と心中した後から物語スタート!太子いきなり死んでるよ!
しかし、未練を残して死んだ太子は、恨みのパワーであの世から大復活!勉強ばかりしていた無力だった前世の自分を恥じて、マッチョゴリラ男に転生した太子は、「馬子、憎し!!」と叫びながら、生き返って早々に墓荒らしに勤しみます!なんで?
丁度その頃、あの世の理を無視して勝手に復活した太子を捕らえる為、地獄からの追っ手「醜女」「醜男」がせまっていた!この「醜男」、頭頂部がチ○コの形をしているという素敵デザイン!イカシテル!
そして醜男と太子の戦いの火蓋が切って落とされる!「醜男」が頭頂部のチ○コから怪光線を発射!「むむッ!こやつ、武器は魔羅に宿したる火雷!」。さらに「醜男」が今度はケツ間から怪光線を発射!「ぐおーッ!こやつ尻に黒雷を隠しおるッ!」。( ゜д゜)ポカーン。壮大な歴史浪漫…!
既に十分何が何やらわからない混迷の極みなのに、物語はお構いなしに更に加速していきます。
追っ手に捕われた太子は、閻魔大王の御前に突き出されます。何が始まるかと思ったら、閻魔大王がおもむろに己の一物を取り出だして、その先から何故かほとばしるヤマタノオロチ!太子も負けじと一物を取り出して、その先からほとばしるトリモチ?でヤマタノオロチを撃退!!
「お前なかなかやるな!」「お前もな!」とすぐに打ち解ける二人。なんで?
しかし二人の友情も長続きしません。なぜなら、太子が閻魔の愛人に手をつけたから。閻魔の愛人とまるまる一週間やり続けた太子は、「いやーやったなあ、やったやった、さすがにおれもやりあきた」などと言いながら、全裸で立ちションをかまします。
その後、閻魔と釈迦の大戦争が始まり、大混乱に陥る地獄世界。混乱に陥った地獄の人々を、太子は「怨霊体操」という体操(!)で静めます。なんで?!
流石に体操でいつまでも人々を静めては置けないと気付いた太子は、人々の為に自分のクローンを何でだか知らんが作成します。そのクローンが暴走して大暴れ!唐突に太子VSクローン太子の戦いが始まったと思ったら「未完!」の文字で終了。
ふぅ〜。凄すぎます。歴史ってのは奥が深いです。最高です!