一年総括 -小説-
年間で24冊、月に2冊のペースで読んでいたようです。これは意外と多い印象です。その24冊のうちで印象的だった作品をさくっとピックアップ。
- 「好き好き大好き超愛してる。」
舞城はもともと好きだった作家さんです。一番お薦めなのは「世界は密室でできている。(講談社ノベルス)」なのですが、この「好き好き〜」に収録されている「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」も香辛料過多な下品な味付けでパワフルで好きなのです。
- 「あなたの人生の物語」
本書に収録されている「顔の美醜について―ドキュメンタリー」という短編が良いのです。残念ながら綺麗なツラに恵まれなかったキモメンのボクチン達にとって、非情に興味深いお話のはず!
- 「迷宮百年の睡魔」
森博詞によるSFミステリ。最近すっかり薄味になってしまった森先生ですが、本作は最近の森作品の中で一番好印象。精神は肉体の何処に宿るのか的なSFっぽいテーマを大胆に料理してます。