兄の言葉

ちょうどこの日、家族そろって信濃町のビアガーデンで酒盛りをしました。よっぱらい研究所を読んで飲む気満々です!
で、その酒の席で妹ちゃんが語る兄との思い出話に驚愕。
「パパママが旅行中で、私とお兄ちゃんしかいない夜、携帯電話に覚えのない発信履歴があって『何これー!?』ってお兄ちゃんに相談したらこんなこと言われた、覚えてる?」
と切り出されたけど、いんや全然覚えていないよ。そのときボクチンはこんな事を言ったそうです。
アメリカ大陸に初めてイギリスの船がやって来た時の話。インディアン達にはその様な巨大な船がこの世に存在するという概念が無かったんだ。だから目の前の巨大な船を認識することが出来なかったのだ。インディアン達はあたかも人が海の上を飛んできたように認識したんだ。
いまこの部屋も同じだ。ボクチン達には認識できない何かが携帯電話にいたずらをしたんだ。今現在もその"何か"はこの部屋にいるんだ。でも”いたずらをした何か”は、ボクチン達の概念にない存在だから、その存在を認識することが出来ないだけなんだ。大騒ぎするようなことではないんだ。』
妹ちゃんは言う。「その理屈を聞いて私、『なるほどー』と思って、凄い安心できたんだよ。」と。
って何すかその夢色の屁理屈は!?
言うほうも言うほうなら、納得しちゃうほうも納得しちゃうほうだ。ボクチンが妹ちゃんの携帯にイタズラしたのを口八丁で誤魔化してるだけなんじゃ?!と思ったけれど、さらに妹ちゃんは語る。
「次の日、私は帰りが遅くなっちゃって、お兄ちゃんが初めて携帯に連絡くれたの。普段は携帯にかけてきたりしないお兄ちゃんが、珍しく連絡をくれたの。それでお兄ちゃんはこう言ったの。
『帰りが遅いから心配してる。昨日言った"何か"が、ほんとうに部屋にいて、お前がそいつに連れ去られたのかと不安になって、もっとちゃんと話を聞いてやればよかったと後悔してた。』」
うへぇ。キモチワルっ!そういえばそんな事を言ったかも知れない気がして来たけど。本気だったのかな、その時のボクチンは。なんかもうボクチンの中にいなくなっちゃった昔のボクチンのトンガリキッズっぷりに、眩暈を覚えずにはいられませんYo!貴重な才能ですなボクチン様は!これからもガンバってくださいね!