小説

侵略する少女と嘘の庭(清水マリコ)

読んだ。嘘三部作の三つ目。いまいち。2作目が一番好き。絵柄は最高。

怪談と踊ろう そしてあなたは階段で踊る(竜騎士07)

ひぐらしで一躍有名になった竜騎士07による短編小説。小説も普通に面白かった。ひぐらし一発じゃ終わらないな、この人は、と思いましたわ。今後も楽しみ。

Self-Reference Engine(円城塔)

AからZまでの頭文字を持つ26人の数学者がが同時に発見した定理とか、すべて違う文字で書かれた解読を拒む日本語文書遺跡とか、床下から大量のフロイトがとか、読者の理解・追随を許さない奇想満載のハードSF連作短編集。書いてる人は頭がすごく良さそうって…

冬の巨人(古橋秀之)

果てない凍土を歩き続ける巨人の背中に作られた都市を舞台にした、少年少女の冒険ストーリー。これもなかなか面白かった。

人類は衰退しました(田中ロミオ)

名作「CROSS†CHANNEL」で有名なエロゲーライターの田中ロミオが書いた小説。 衰退してゆく人類と、人類に代わって繁栄する妖精さんのノホホンとした交流を描いたSFっぽいお話。 エロゲーライターが書いた小説はゲームほど面白くない事が多い、という印象があ…

新興宗教オモイデ教外伝1

中学生の頃に夢中で読んだ大槻ケンヂの名作青春小説の外伝が、なぜか今頃エロゲーライターの手によって出版された。いまどきのライトノベルはズバリ、ぼくちん達30代オタをターゲットにしてるって事がはっきりわかりますな。 で内容はというと、クセのある文…

ひと夏の経験値(秋口ぎぐる)

男だらけのテーブルトークRPGサークルにカワイイ女の子が入ってきて、オタク少年の純情が掻き乱されるというお話。といっても別にどろどろした関係が展開するわけではなく、ひと夏のさわやかな青春って感じで大変ファンタジー。おもしろかった。 ボクチンも…

イナイ×イナイ(森博嗣)

単発で楽しむのは少々厳しいが、さりとて長年付き合ってきたファンでも少々きつい、救いは薄くてすぐ読み終わること、そんなダメダメ感漂う最近の森作品。これもまあそんな感じ。それでもサイカワとかマガタシキとかが何かやらかすかも、と買ってしまう読ん…

ネコソギラジカル 中巻

本当に無駄な饒舌さ。読んでも読んでも全く心に留まらない、虚無的饒舌の中で、ボクチンの心に突き刺さった言葉。 「リストカットで気分スカット」 駄洒落って、来るべきところにスルっと収まっている滑らかさの中に、どれだけギャップを忍ばせることが出来…

ネコソギラジカル 上巻 十三階段 (西尾維新)

西尾維新の人気シリーズ「戯言シリーズ」の完結編。戯言遣いの"いーちゃん"と、狐面の男率いる"十三階段"の対決が描かれる。 「凄い血筋を引いてて凄い能力を持つ」とか「凄い組織に属していて凄い能力を持つ」みたいなキャラクタが大量に出て来て戦いそうで…

メシアの処方箋(機本伸司)

山で氷が溶けて方舟が出土!その方舟から発掘した情報で神様を復活させる、というお話。 散りばめられたオカルト系のアイテムが食指をそそります。順々に提示されていく謎を追っかけるのが楽しかったですな。

先輩とぼく(沖田雅)

読了。 「わたしたちの田村くん」がボクチンのツボを物凄くド突いて来たので、これはホントに萌えライトノベルが凄いことになってるんじゃないのか!?という気持ちで一杯になり、本屋でそれっぽいライトノベルを表紙買いしてみたんじゃが。あんまりぴんとき…

カラっぽの僕に、君はうたう。―フォルマント・ブルー(木ノ歌詠)

ミステリ文庫から出てるけど全然ミステリ的な楽しみは感じませんでした。平均的なライトノベルって感じで、正直どうでもよいです。人生を贅沢に使いたい人にオススメ!

わたしたちの田村くん 2巻(竹宮ゆゆこ)

さっそく2巻を読んでみました。 ボクチンを取り合って少女達が泣いたり走ったり!しっちゃかめっちゃかに取り乱す少女達をウヒウヒ言いながら堪能しました。これでとりあえず完結なんて勿体無い。恋愛内容をエスカレートさせながら何度も同じ事を繰り返そう…

わたしたちの田村くん 1巻(竹宮ゆゆこ)

高校1年の田村くんが、二人の美少女に二股をかけるお話です。 とりあえず二人のヒロインがとても可愛い!電波系少女の松澤さんと、ツンンデレ美少女の相馬さん。ギャルゲー世代のベタな願望満載な感じですが、読んでいて大変気持ち良かったです。作者の手腕…

非在(鳥飼否宇)

気軽に楽しめるお手軽ミステリでした。文体が少しおっさん臭い読み心地。

τになるまで待って(森博嗣)

読了。 探したら年表ありました。百年シリーズまで続くところに興奮。便意きた。 http://www.geocities.jp/mumin0112/nenpyou.html

ZOKU(森博嗣)

読了。

θは遊んでくれたよ(森博嗣)

一段組み300ページなのでサクッと読めるボリュームです。その分メインの物理的トリックもサクっとしてますな。そして前作同様、動機などの抽象的な問題については解説されず、「θは遊んでくれたよ」がどんな意味なのか分からずじまい。 まぁθにはあの大物が…

オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)

蕎麦屋に忘れてきたと思ったのは勘違いで、部屋に転がってました。 コンビニ強盗に失敗して逃走中の主人公・伊藤は、不思議な島へたどりつく。150年ものあいだ外部との交流を持たないというその島で、言葉を話し未来を見通す案山子が殺される。未来が見える…

野ブタ。をプロデュース(白岩玄)

ガイハンボシさんから借りました!ありがとうございます!お返しはいずれ、精神的に! さくさく読めて気軽に楽しめました! それはそうと、若くて結構イケメンの兄ちゃんが書いた小説らしい、なんていう本文以外の情報は、やっぱり邪魔ですな。俗物のボクチ…

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 虚夢回路

読了。 テレビシリーズのメーンライターの一人、藤咲淳一が描く小説版SAC。 思想的背景を持たない少年たちが、ある日突然テロ事件を起す、通称「目覚ましテロ」事件の謎を9課が追う、というお話。 「目覚ましテロ」と「笑い男事件」に関係があるのか、という…

ヒトクイマジカル 殺戮奇術の匂宮兄妹(西尾維新)

ミステリ的な面白みは殆ど無しですな。このシリーズに対する最大の関心ごとは、いーちゃんの心の中がどうなっているのかってことに尽きます。そこが一番ミステリアス。なのですが今回、凄くスゴーク普通な碇シンジ君みたいな青春者の型でいーちゃんが表現さ…

ラス・マンチャス通信(平山瑞穂)

第16回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作品だそうです。 うだつの上がらない主人公の生き様がファンタジックに描かれます。ファンタジーと言っても剣と魔法が出てくるわけではなく、普通の生活に異物が混じっている感じです。普通の人のブログを読んで…

空の中(有川浩)

読了。 謎の生物を拾った少年の成長物語と、高度2万メートルで起こる航空機事故の謎を追う調査員の物語の2軸で展開するお話。 なんとなくSFっぽいお話なのかなと思って読んでいたのですが、SFを期待すると物足りないかも。国際政治とか戦争とか未知の知的生…

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない(桜庭一樹)

読了。 "実弾"でない事柄には興味を抱かないリアリスト少女の山田。人魚を自称して"砂糖菓子の弾丸"を連射する虚言癖の美少女・海野。13歳の二人は出会い、不思議な友情関係を築き、そして一月後に海野はバラバラ死体となって発見される。第一発見者は山田。…

レテの支流(早瀬乱)

記憶を消して心機一転やり直そうとする主人公。しかし記憶消去処理を受けて以降、身の回りで奇妙な出来事が頻発するようになる。同窓生が不可解な事故で次々と命を落としたり、自殺したはずの男を目撃したり。いったい自分の周りで?頭の中で?何が起きてい…

暗黒館の殺人 (下)(綾辻行人)

読了。 やっと読み終わりました。下巻は、始まってから300ページ近く延々と「実は昔こういう事があって」という回想が続いて、とってもスタティックな印象。やっぱりちょっと長すぎですって。 館シリーズは、気軽に読めて一作に一つは大きなサプライズが用意…

暗黒館の殺人 上巻(綾辻行人)

読了。体調不良でお家に居る間に、ひたすら読んでおりました。 もぅ分厚い!長い!暗い!くどい!本が重い! 650ページも使ってじっくりじっくり下準備。これでもまだ上巻だよ。 長い物語を朦朧と読み進めているうちに、登場人物同様に読んでるボクチンの精…

Φは壊れたね(森博嗣)

読了。ネタバレしてるかも。 森博嗣の新シリーズです。新書なのに一段組みでボリュームは無いけれど、さくさく読めてシンプルなお話で、ちょっとしたパズラとして楽しめます。 トリック自体は、驚くような斬新さは無いのですが、別の大きなビックリが用意さ…